【経済対策】「お肉券」について真剣に考えてみた

どうもこんにちは。

さて、最近のニュースを賑わせているのが、新型コロナウィルスに伴う経済政策です。催し事が中止になったり、外国の方が入国できなくなったり、外出自粛要請が出たりしていますから、多くの人々が経済的に打撃を受けているわけです。どのようにして困っている人を救うか、国の経済が崩壊するのを防ぐか、まさに政治家の方々の手腕にかかっています。

この記事では、そんな状況の中、経済政策として突如浮上した「お肉券」について考えていこうと思います。

「お肉券」ってどういうことや

牛肉振興へ「お肉券」構想経済対策、自民で浮上―新型コロナ：時事ドットコム

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として、国産牛肉の購入に使える「お肉券」（仮称）を配布する構想が自民党内で浮上していることが２５日分かった。訪日外国人客の激減などで需要が低迷する和牛の消費喚起が狙い。

どうやら、日頃であれば価格を見て躊躇してしまうような牛肉であっても購入できるよう、商品券を配ることで、畜産農家の方を救済しつつ、経済を回していこうという考えのようです。

さっそく考えてみよう

メリット

めちゃくちゃおいしい牛肉を食べられる

私は自炊をしていますが、お金がないのでそもそも牛肉が高級食材なんですね。鶏ムネ肉や安売りの豚コマばかり食べているので、牛肉が食べられるだけで嬉しいです。しかも味は保証済みなんですね〜。日本の和牛はワールドクラス。

和牛ブランドを守ることができる

和牛は外国の方にも大人気です。海外戦略を推進してきた結果、輸出額は2010年の8倍にまで増えています。ここで農家さんたちが、和牛が売れないので廃業してしまうと、日本の戦略は台無しです。おいしい牛肉を作る方がいなくなってしまうのは、食卓にも、経済的にも残念なことなんです。

なんやかんやで経済が回る

お肉だけ買ったところでって感じですよね。野菜も食べないとバランスが悪いです。他にも、豚肉やウィンナー、ホルモンだったり、焼肉のタレだったり、もしかするとせっかくの高級肉が焦げつかないように、フライパンや焼肉用のホットプレートを新調する家庭もあらわれるかもしれません。

現金を配るのは品がない

現金ってちょっと後ろめたいイメージがあるけど、商品券なら許せそう

なんだ、結構いいじゃん。で、デメリットは？

本当に困っている人を救えない

収入がなくなり、電気や水道を止められそうな人に、牛肉の商品券を渡したところで、どうしようもない。

和牛畜産農家だけ助けるのは不公平

高級牛肉を作っている方々が苦しいのは分かります。しかし、苦しいのはみんな一緒です。メロンやマグロだって苦しいという報道がありましたし、農林水産業に限らず、新型コロナの影響を受けて苦しんでいる人々はたくさんいます。「なんで牛肉だけ」となるでしょう。だから、「お魚券」なんて案も登場するんです。

トランプ大統領がキレる

トランプ大統領は、日本との間に貿易協定を取り付けたことを成果のひとつとしています。狙いは、牛肉の関税を引き下げ、日本市場にアメリカ産の牛肉を売り込むことでした。そんな中で国産牛を贔屓する政策を取れば・・・

逆に和牛畜産農家の方々を苦しめる

現時点で高いお肉を買おうとしている人々も、ニュースでお肉券のことを知れば、お肉券が配布されるまで待つでしょう。情報が流れてしまった今、チンタラやってると逆に売れ行きが下がるのではないでしょうか・・・。

めんどくさい

どの牛肉が対象となるのか、どうやって国民に配るのか、券をいちいち発行する手間とか、お店側の処理とか、現金に比べていろいろめんどくさい。

価値の問題

記事では400グラムまでとか提案されてたそうですが、牛肉といってもグラム298円の国産牛から、私が一生口にできないであろうレベルの特選松阪牛まであるわけです。グラム単位での配布の場合、買いに行くお店のラインナップによって確実に不平等が発生します。

だからといって何円分と決めた場合、できるだけ多く食べたいので、安いものを探すことになるでしょうが、そうなると高級牛肉を助けるという目的が達成できません。

現金配布であればそんなことは起こりません。僕に配られた1万円札は9800円分で、かわいいあの子に配られた1万円札は1万500円分とか。

決定力がないやつは、なにをやってもダメ

要はチンタラやってるからこういうことになるんです。

1億もらったってグダグダ言うヤツはいるでしょう。何配ったって一緒です。そもそも配る気がないならハナから言わなきゃいい。

配るんだったら、お金だか商品券だか知らんけど、何にするかさっさと決めて、バシッと配っちゃえばいいんです。どんなものでも、なんやかんやで貰ったら嬉しいですよ。たぶん。

なんにせよ全てが想定外の事態ですし、政治家の方々も頑張っているのでしょうが、こういうときこそテキパキと物事を決めてもらいたいものですね。

ニュースを見て文句をタレるのは自由ですが、自分がウィルスに感染したらとてもカッコ悪いです。不用意な行動は避けましょう。

症状がみられる場合には、すぐに自己隔離し、各都道府県の特設相談センターに電話相談しましょう。

各々ができることをして、事態の収束を待ちたいですね。

ではまた。